【ネタバレ】ガチネバ感想メモ

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THE GREATEST SHOW-NEN 舞台『ガチでネバーエンディングなストーリぃ!』見に行ってきたのでざっくりした感想メモを。個人的に2022年の現場納めだったのだけど、とても良かったので良い1年の締め括りになったなあ、としみじみ思った。2022年も楽しみをたくさんありがとうございました。

 

タイトルにもありますが、本文中では予告なくがっつり内容に触れるネタバレしますのでご注意ください。 

 

 

 

 

 

エンディングを迎えてもまだ冒険したい!と駄々こねる勇者(ゆうや・末澤くん)がアビリティ「みんなでうたう」を使って強制的にみんなを集合させる場面の楽曲(たぶん劇中2曲目なので楽曲②とします)の中でパンデミックのことが出てくる。それでも僕らは希望の光、どこまでだっていける、ネバーエンディングで冒険を続けよう、というような歌詞が続くから、現実世界のAぇ! groupの姿と重なって仕方なかった。

グレショーという番組自体、本当はABCホールにお客さん入れて舞台上演してそれを放送する予定だったはずが、コロナで客入れ出来なくなり、別室でモニター越しに観覧とか特殊な対応せざるを得なくなっていたし(今はお客さん入れてるかも)そもそも演劇業界に限らずエンタメ業界全体がコロナ初期の頃は「不要不急」の扱いで、その業界で働く人からすると様々な思いがあったんだろうなあと思うし。

そんな中で舞台をほぼそのまま放送するグレショーという番組が存在すること、その番組の中心に自分の応援するアイドル(Aぇ! group)がいることの感動がこの楽曲で一気にきた。めちゃ良い曲。

 

この楽曲の前にハイライト的に今までの冒険を振り返るパートがあって、その中で勇ましいドラゴンの背中に乗って空を飛んだことを振り返る場面がある。見た目の割に速度がゆっくりで、「もっと早く行けー!」と命令したらドラゴンは「ウォーー!」と勇ましく返事するものの速度は変わらず、もうあんまり言わないであげよう……みたいなコメディ要素の強い場面。

楽曲②の中には「あのドラゴンの悲しみも分かる」みたいな歌詞があって、もっと速く飛びたいのに出来ないとか、見た目は出来そうなのに出来ないから周りから見た目の割にねえ……て言われちゃうとか、そういうもどかしくて嫌な経験って誰もがしたことあるだろうし、私もしたことあるから胸がうっとなった。劇中の振り返りの場面ではそんなこと思わず笑っていたのに、歌になって急に胸を打たれた。

よくよく考えればたくさんの期待を受けるアイドルはその分だけ私なんかよりもずっとそういう経験があるはずで、常に大きいプレッシャーを感じながら仕事をしているのだと思う。そんな中でもいつも前を向いて努力する姿勢に私は元気をもらっていて、それはグレショーという番組を見続けて特に感じていたことだった。

他のお仕事はもちろん、年下組は学校の授業や課題もあった中で劇団とコラボして月イチの舞台を作り続ける番組を2年以上続けてきた。演技経験があるメンバーばかりじゃないし、演技経験があるメンバーだって演出家の指導に真摯に向き合って試行錯誤している姿をたくさん見せてもらった。年上組はグレショーとは違う出演舞台の稽古が同時並行的に進行していることもあったし、一人だけ稽古に参加できないとかリモートで稽古なんてこともあった。

今までたくさんの舞台をやって経験を積んできて、今こうやって全国4箇所の劇場で舞台を上演できるようになって、Aぇ! group本当にすごいなあ……という走馬灯でも見たか???という感情に歌詞のワンフレーズでなってしまって、しかもそれがさっきまで笑っていたドラゴンに重なるなんて思ってもみなかったから情緒が雪崩起こした。面白いのに泣けてしまうコメディってこういう不意を突いてくる。


アビリティは「みんなでうたう」以外にもたくさんあって、劇中では触れないものでも、「幡多弁」「ハマチ師匠」とかグレショーを見てる人ならあれか!となる楽しい仕掛けが用意されていた。それこそまさにAぇ! groupがたくさんの舞台を通して経験してきたものだな〜〜と、劇中の6人と現実のAぇ! groupを重ねてしまう。私が気付けていないだけで恐らく過去の舞台すべての要素は何かしら盛り込まれていると思われるので、ここあれだったよね?!みたいな箇所があればぜひ教えてください。個人的にはリチャくんのウサギたまらなかった。恋愛レボリューション21*1みんなで踊ってたよね?!?かわいかったね?!?

 

私はなにかのイベントで着ぐるみが来てたらテンション上がるくらいには着ぐるみが好きなんですが、まさか好きなアイドルたちの顔出し着ぐるみ姿が見れるなんて思ってもいなかった!!!!!*2予想外の嬉しさと面白さで意味が分からなかった。本当にかわいくて、かわいくて。着ぐるみだから身振り手振りが大きくぎこちない感じになるの、かわいい。

 

この着ぐるみの姿で佐野くん作詞作曲の新曲「ストーリぃ!」を披露するんだけど、これは就活の最終面接に落ちたら社会に居場所がないようで怖い!と怖気付くゆうや(末澤くん)を励ますためにオースター(佐野くん)が作ったという曲。「そこにある小さな幸せを探して生きていくもんだろう  さあ次の冒険を始めよう」という歌詞から始まり、冒険を続けていたら意外なところに輝ける場所があるかもよ、次の冒険を始めよう、みたいなメッセージの曲。就活がんばって!の応援ソングではなく、これからも続く人生を広い視野で応援してくれるような曲だなあと感じて私はめちゃくちゃ心に刺さった。曲調もネガティブさを包むようなやさしい明るさの曲。

ただこのめっちゃ良い曲を着ぐるみ姿で披露してるから、もう、泣いていいんだか笑うところなんだか、わけがわからなくて。途中で手を左右に振る振付のようなところがあるんだけど、みんな着ぐるみだから可動域が人間の姿の時より狭くてちょっとぎこちなくてかわいくて、でも楽曲はめちゃ良くて泣きそうになって、私はひとりで大混乱していた。めちゃくちゃ良い曲だからまたいつかコンサートでやってくれるだろうなと期待している。もちろん人間の姿で。

 

 
一番最後の楽曲*3はゆるめのラップ調の歌詞でしっとりした感じの曲だったんだけど、このときに6人が基本的に客席じゃなくてメンバーの方を見てみんなでアイコンタクトとか取りながら歌っているのが私はすごく好きだった。6人の一体感というか、この6人でひとつのグループなんだな〜ということが伝わってくる良い雰囲気だった。記憶が曖昧だけどメンバーをメンカラの照明で照らして、それが繋がって空に向かっていって星になるみたいな映像の演出があったはず。こんな夢と期待が詰まった演出泣いてしまうわ。グレショーなにかとメンカラを意識した衣装や演出が多くて、一人一人の個性を大切にしてくれているようで嬉しい気持ちになる。

 

感想のまとめ

たくさん笑ったし今までのグレショーの演目の要素も散りばめられていて楽しい。愛をたくさん感じた。面白くて楽しいのに、ゲーム上で共に冒険した6人が現実のAぇ! groupとリンクするところがあって途中から泣けてきて仕方なかった。12/21のヤンタンでこじまさやが福井くんが泣いてくれたということを言っていたから私もそちらに引っ張られて見てしまったのかもしれない。冒険を続けよう、というメッセージは「Aぇ! groupとしての冒険」とも「わたしたち一人一人の人生」とも捉えられる。悲しいわけじゃなくて、面白くて楽しいけど、だからこそ何故か泣けてしまうエンタメがわたしは大好き。

 

先日東京公演が終了し、残すは広島2公演と愛知3公演。無事に舞台が完走すること、そしてAぇ! groupストーリーがガチでネバーエンディングであることを心より願っています。

 

↓写真も多く、インタビュー全文掲載CLASSY.の記事

classy-online.jp

 

その他の細かい感想

・末澤くんの歌が普段のコンサートとは違うミュージカル用の歌い方で痺れた。力強く伸びる声に引き込まれた。ラップもかっこよかった。すごい。

・劇中で歌って踊るところの大晴くんがとてもきらきらしていて、やっぱり歌って踊っているところが好きだなー!と再認識した。 アイロンの着ぐるみの中にいるときも表情も顔もずっと可愛かった。ジャイロ(大晴くん)はちょっとかっこつけたポーズとか姿勢が多くて、ギャンブラーだからカッコつけたがりなのかなとか考えてた。

・アビリティ「鉄の心」のアレックス(正門くん)のどっしり構えてる感、さすがとしか言えなかった。ソロコンのMCを思い出した。

・「ストーリぃ!」の歌い出しは佐野くんでほとんどアカペラみたいな感じなんだけど、嘘みたいに歌が上手くてちょっと笑ってしまった。まだ二十歳なのに「そこにある小さな幸せを探して生きていくもんだろう」のフレーズが出てくるのすごいなあ。

・ルンダ(リチャくん)の日替わり必殺技のところ、みんながアドリブ?無茶振り?で散らかしていくのを頑張って回収しようとしてキレまくっていたのが面白かった。一度場が収まりそうになったところでゆうや(末澤くん)がまたふざけたこと言ってルンダがゆうやを追い回すところがあったんだけど、これがリチャ末か……と思いました。

 

*1:この曲発売当時佐野くんまだ生まれてないらしい

youtu.be

*2:思い切りネタバレというか説明をすると、ゲームのプレーヤーである勇者(ゆうや・末澤くん)が寝落ちしてしまったからゲーム内ノンプレイヤーキャラクターの5人が起こそうとした結果、ゆうやの部屋の家電に乗り移って現実世界にやってくることになり、5人はそれぞれ乗り移った家電の着ぐるみ姿になっている。アレックス(正門くん)はAIスピーカー、ルンダ(リチャくん)はロボット掃除機、スタッド(小島くん)はスタンドライト、ジャイロ(大晴くん)はアイロン、オースター(佐野くん)はポップアップトースター。

*3:一応補足すると本文で触れてない楽曲もあと2~3曲あります