【埼玉のホスト】愛しさと 切なさと トンチキさ

Aぇ! group 福本大晴くんの出演ドラマ『埼玉のホスト*1』がついに今日深夜の放送で終わってしまう!寂しすぎる!というブログです。

 

私は大晴くんのファンなので、ドラマに出るというお知らせを知ったときは本当に嬉しかった。ゲキカラドウ2に続き2期連続のドラマ出演!演技仕事のイメージはなかったけどグレショー*2での経験が買われてキャスティングされたのかな?と想像して、今まで頑張って取り組んできた仕事が新しい仕事に繋がるところを見れるなんてとても嬉しいな〜と思っていた。(実際はラヴィットのオフロシュランのロケを見てのキャスティングらしい。どういうこと????)

 

そんなドラマ決定のお知らせの段階で発表されていた情報は「植物としか喋れない奥手な農家の息子がスカウトされてホストになる役」とのことで、植物としか話せないって何?????と混乱したことも懐かしい。物語はラブストーリー&青春コメディで、大晴くん演じる岩槻キセキくんはかわいい役柄らしい。

「かわいい役柄なんだ!ホスト役だからかっこいいシーンとかもあるのかな!大晴くんにぴったりだなー!」とめちゃくちゃ楽しみに思う一方、当たり前にホストという職業に良いイメージはないので、「言ってしまえばホストの成長=女の子からの搾取じゃん?それなのに青春ラブコメ……??」みたいな疑念も正直あった。ドラマにマジレスするなという話ではあるが、明日カノ*3みたいな漫画も流行っている中、たくさん売上を立てる立派なホスト(=女の子をうまく搾取する存在)に成長して経営危機のホストクラブ・エーイチを救うことはポジティブに応援できるものなのか…?と放送が始まる前は思っていた。

 

第一話放送後の感想:ポジティブに応援できました

 

まず、エーイチが一般的に想像するホストクラブではなかった。繁華街にあるわけでもないし、店内の照明も明るい。イメージとしては地元の人しか来ないスナックのようなお店だと思う。舞台である埼玉県鴻巣市名産の雛人形が七段で立派に飾られているし、お店の中はボーイの大鉄さんが作る糠漬けの匂いがするらしい。

エーイチのメインの客層は一般的なホストクラブのメイン客層であろう20代の若い女の子たち……ではなく地元のマダムたち。ホストに生活のすべてを捧げる姫*4というより、生活の中のちょっとした楽しみとして来店しているお客さんが多い印象を受ける。そもそもこのドラマは全体的に接客の場面が多くないし、姫がフォーカスされることはほとんどない。

そう、これは主人公のコンサル荒牧ゆりかがホストクラブを立て直すホスト達の成長お仕事物語ではなく、ホストクラブを舞台にした青年たちのトンチキ青春群像劇なのです!!「ラブストーリー&青春コメディ」に嘘はなかったのです!!

 

話が飛ぶけど、私は木更津キャッツアイが大好きなんですよ。野球狂の詩*5に毎日なんとなく集まってビール飲んでウダウダして……というキャッツアイのメンバー達と、エーイチに集まる彼らのことが少しだけ重なるような気がした。エーイチのみんなは働きに来てるから違うんだけど(笑)

でも、この辺りに金塊が埋まっているとの噂を聞いて店の横の空き地を掘り起こしたり、急にハリウッド映画のオファーがきてオーディションを受けることになったり、そうはならんだろw みたいなことがたくさん起こるトンチキな感じも少し似ているような…?と思っていたら協力プロデューサーの役職に木更津キャッツアイのプロデューサー磯山晶さんのお名前があった。木更津キャッツアイが好きな人は埼玉のホストも好きな雰囲気だと思うので、ぜひ見てほしい。ネトフリで見れます。

 

愛おしいキャラクターたち

これはもう自担贔屓だけど、大晴くん演じる岩槻キセキくんが本当にかわいい。植物としか話せない、人の目を見れないという設定だから序盤はずっとオドオド上目遣いで周りを窺って地面に足がちゃんとついてないし、その不安を和らげるために人参の葉っぱを握りしめている。設定盛りすぎじゃない??萌えキャラ??

そんなキセキくんが次第にエーイチに馴染んで、ちょっとぎこちなくみんなとふざけたりしているところを見ると「初めて仲間が出来てよかったね…!」という親のような気持ちになってしまう。ホストになって性格がガラッと変わってしまうのかと思いきや、今までと変わらず植物を気にかけて鉢植えのお世話をしたり、リラックス効果のあるフランキンセンスのお香の説明をしてくれたりするので、そこは変わってないんだな〜とほっこりする。

制作発表で主演の山本千尋さんから「キセキ役の福本大晴くんはこの夏一番のヒロイン」*6と絶賛されていたそうなんだけど、ピュアでまっすぐで可愛くて、本当にこの夏一番のヒロインでした。

キセキくんとゆりかさんの淡い胸キュンシーンも良かった。言ってしまえばただ「目が合う」だけのシーンをあんなに丁寧に、ときめきと共に描写してくれるのタマホしかないよ。。

 

もちろん魅力的なキャラクターはキセキだけじゃなくて、エーイチのみんなもそれぞれコンプレックスや上手くいかないもどかしさを抱えていることが分かるから愛おしくなる。

私は特にコバトさんが、下戸のゆりかさんのテキーラジャスミン茶をすり替える場面(3話)が大好き。あの短い場面でコバトさんは飲めない人に無理にお酒を飲ませたくないんだろうということが想像できるし、4話ではエーイチが枕営業を禁止していることも分かる。きっとコバトさんは無理にお酒を飲ませたり、売上のために手段を選ばないようなことはしたくなくて、エーイチをそういうお店にしたかったのかな?それがエーイチの経営難の原因のひとつなのかな?と想像するとエーイチのことを守りたくなってくる。勿論ドラマ内でそこまでの描写はなく、私の妄想なのだけれど、そういうコバトさんの背景まで想像させてくれる木村了さんがすごい。あとジャスミン茶とテキーラがすり替えられていることに気付かずベロベロに酔っ払うゆりかさんが可愛すぎる。

マモルの冷静なツッコミは深夜ドラマっぽくて好きだったし、祥太郎のバカすぎる明るさも、センの冷めてるようで意外と熱いところもみんな愛おしいよ。大鉄さんがエーイチを大切に思う気持ちは分かる、分かるよ…!と思いながら見てしまう。夜道で突然ムーンウォークを始めたり、みんなで線香花火したり、他にもエーイチの雰囲気が好きだな〜と思う場面がたくさんある。

それが今日の放送で終わっちゃうのかと思うと本当に寂しい!でもキセキくんもホスト続けるみたいだし、エーイチはまだまだ続くみたいだから、クリスマスとか正月とかバレンタインとか雛祭りとかホワイトデーとか、ホストクラブらしくイベント打てばいいじゃんね???また会えるよね????

 

 

今日が最終話の放送と言いつつ、実はもうNetflixの先行配信で最終話まで見てしまってるんだけど、最終話もすごく良かったです。キセキがエーイチのみんなと出会って、ホストとしてではなく人として成長したんだなあと伝わる最終話だった。最後の場面のリハーサルで泣くシーンじゃないのに泣いてしまった大晴くんと山本さんのエピソード*7は本当に愛おしい。。

大晴くんのファンとして、自担の出ているドラマのことこんなに好きになれて嬉しいな。自分の好きなアイドルが出ている作品が自分の好みに合うのって奇跡だね?

埼玉のホスト、ありがとうございました!またどこかで会えますように!

 

 

書き切れなかった好きポイント

・年齢近い共演者が多いこともあってキャストみんな仲良し

SNSがありがたすぎる(tiktokでは大晴くんの可愛くてごめん、焼酎タワーのコール、大晴くんが振付した主題歌のダンス動画などが観れる。インスタとツイッターはそれぞれちょっと違うオフショットをたくさん載せてくれている。)

vt.tiktok.com

 

メモ

ヤンタンスタッフも埼玉のホストに夢中。スタッフさん達で結末どうなるか話し合ったりしているらしい。(2023年8月30日放送より)

 

インタビュー記事などthetv.jp

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補足:大晴くんが作ったものと思わしきTシャツが写っている木村了さんのインスタ。イラストかわいい!

 
 
 
 
 
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良い現場だったんだなということが伝わってくる内容の濃い良いインタビュー記事ばかり。大晴くんはドラマで描かれないキセキの家族構成や学歴などの裏設定を細かく考えたり(考えた裏設定は製作陣が考えていたものとほとんど同じだったとのこと!)、臨機応変に対応できるよう演技プランを2パターン用意するようにしていたらしい。ゲキカラドウ2のときに桐山くんが自分の演技プランに合わせてくれてかっこよかった!というお話をしていたから、それに影響を受けて2パターン用意することを目標にしていたのかな〜なんて思った。演じる役柄について細かい裏設定まで考えるのもグレショーで学んだことだと思うので、過去の経験からたくさん学んで吸収してもっと成長していく姿を見せてくれる大晴くんはすごい。あと、学校であったことを親に報告する子供みたいにドラマの現場であったことをAぇのメンバーにたくさん話していたっていうエピソードは可愛すぎてほっこりする。

 

あとがき

・ゲンジについての言及が何もなくてすみません。。ゆりかさんとのデートシーンは本当に微笑ましかったんだけど、そのピュアさも怖かった。。

・埼玉つながりで大晴くん西武ライオンズの始球式やらないかなーとちょっと期待してたけど無かった!ちなみに鴻巣には西武線が走っていないらしい。埼玉は広いですね。私はライナちゃん(西武のマスコットキャラクター。めちゃめちゃかわいい。)と大晴くんが並んでいるところが見たかったのです!

*1:2023年7月〜9月期に放送されているTBS「ドラマストリーム枠」の深夜ドラマ。地上波放送の前にNetflixで先行配信あり。 

https://www.tbs.co.jp/saitamanohost_tbs/

*2:Aぇ! groupが劇団とコラボして舞台に取り組む演劇番組

*3:『明日、私は誰かのカノジョ』ホス狂いの女の子が登場するオムニバス形式の漫画。ホストのために自分を犠牲にする女の子ゆあてゃが人気を博している

*4:ホストクラブではお客さんのことを姫と呼ぶらしい

*5:主人公ぶっさんのツレであるマスターが経営しているお店

*6:https://www.oricon.co.jp/news/2287391/full/

*7:https://thetv.jp/news/detail/1157803/