まえがき
長いし暗いので読み飛ばしてもらって大丈夫です。
2020年にこのブログを始めたきっかけは、この先Aぇ! groupが無くなったとしても、数年後に何かのきっかけで知った人に対して、こんなに最高なアイドルグループがいたんだよ!ということを伝えるための資料のひとつになりたかったからだった。
そんな不穏な大志を抱いていた割には大したことも書けないし関係ないことも書くし、たくさんリンクを貼っていたISLAND TV*1 は全部がNot Foundになってしまったし、ただのよくわからないオタクのブログになってしまっていたのが実際のところではあるが、とにかく最初のきっかけはそれだった。
Aぇ! groupのデビューが決まり、こんな最高のアイドルグループがいたんだよ!なんて叫ぶ必要がなくなったことを心から嬉しく思う一方、私がAぇを好きになるきっかけであり最大の理由であった福本大晴くんがいないことが、その理由も含めて、いないという事実がとてもつらくて、その気持ちをなかなかうまく飲み込めずにいる。
デビューが決まっておめでたいのに、うれしいのに、喜びよりも大晴くんがいない苦しさが勝ってしまう。そんな自分が嫌になる。まわりはみんなしあわせそうだ。ずっと応援してきた好きな人の夢が叶う瞬間を見れたのだから、そりゃそうだと思う。
私だって正門くん、末澤くん、リチャくん、小島くん、佐野くんのデビューは本当にうれしい。ずっとデビューすべき人たちだと思っていた。5人に成功してほしいし、今は前に進んでいく姿を見せることが正しいのだと思う。おめでたい空気に水を差したいわけじゃない。でも悲しいし悔しいし苦しい。それは私なんかよりずっと一緒にやってきたメンバーが一番思っているはずだ。大晴くんがいなくなってからもう3ヶ月なのか、まだ3ヶ月なのか、よく分からない。
去年の大晴くんのお誕生日に書いたブログに「お誕生日をお祝いできるのは当たり前ではない、ということを忘れちゃうくらい活躍していて嬉しい!」と書いていたけれど、本当に当たり前じゃなかったな。去年の夏頃には6人でのデビューが決まっていたそうなので、当たり前のように毎年お祝いできる未来がすぐそこまで来ていたのに。それを自分で手放してしまったのは大晴くん自身だ。
こんなに最高のアイドルグループがいたんだよということを伝えたくて始めたブログだけど、結果的に福本大晴という最高のアイドルがいたんだよ!ということを伝えるブログになってしまったことがとても悲しい。あくまで1人のオタクの個人的な解釈と感想を書いた小さなブログでしかないけれど、後から大晴くんのことを知った人に、こんなにもファンを魅了するアイドルだったんだなということが少しでも伝わればうれしいなと烏滸がましいながら今は思う。
過去の私のブログ、本当に楽しそうだし、実際ずっと楽しかった。広いインターネットの海のどこかにこんな小さなブログが1つくらいあってもバチは当たらないでしょう。
本人が悪いのに何を言っているんだと思う人もいるとは思うけれど、だからといって理由も分からないのに急に嫌いになれるわけでもない。逆に理由がわからないから好きなままでいれるのだと思う。起こしてしまったことの重大さなんて本人が一番痛いほど分かっているはずだから責める気持ちにもなれない。
事務所の問題がなければもっと早くデビューできるはずだっただろうし、もしそうだったらこんな未来は来なかったかもしれない。事務所の問題がなければ、と言ったところでどこから遡って恨めばいいのかも分からない。少年たちへ加害を続けてきたジャニー喜多川 とそれを止められず長年隠蔽してきた組織の歪みが、よりにもよってジャニー喜多川 と縁遠かった私の自担に降り掛かってきてしまった。事務所の問題について毎週のようにコメントを求められた時だって、自分のデビューが先に伸ばされてどうなるかも分からない中でアイドルとして満点の前向きな言葉をくれていたのに。
大晴くんは悪くないなんてことは言えない。でも詳細は何も分からないから、信じたくない自分もいる。こんな残酷な処分が適切だったのだろうかと考えても仕方のないことを考えて、頭では理解している「正しさ」と自分の気持ちのギャップに今も引き裂かれそうになる。
今までもfirebird (Aぇが結成されて一番初めのオリジナル曲)の歌詞にあるように「愛の地獄だ」と感じる場面はたくさんあったのだけど、これ以上の愛の地獄はないと今は思う。
とりあえず、大晴くんのどんなところが好きだったのかを忘れたくなくて今の気持ちを書いている。こんなにバカみたいにつらいのも、それだけ大晴くんに夢を叶えて欲しくて応援していたからだ。それはなかったことにしたくない。大晴くんがもう存在を忘れてほしい、なかったことにしてほしい、と思っていることが分かった時にはすべて消すから許して欲しい。
私が見ていた福本大晴というアイドルについて
ひとことで言ってしまえば、私にとって福本大晴くんは世界のプラスの感情の象徴だったのだと思う。
どれだけハードなスケジュール*2 でも「ファンの人がいるからがんばれますよお!」と模範解答みたいなことを言って笑ってくれて、実際にいつも全力だった。大晴くんのファンになってから約4年半、そんなに長い期間じゃないし、すべてを見れたわけじゃないけれど、私が見た大晴くんは100%か120%かしかなかった。本当に信じられないくらい可愛かったし、恥ずかしくて直視できなくて笑っちゃうくらいかっこよかった。
前向きで一生懸命で頑張り屋さん*3 で、張り切っているのがわかりやすくて、そんなところが可愛かった。緊張するとカタコトになっちゃうのも、メンバーに何か強めに言われた時にたじたじになっちゃうのも、感情表現が豊かで全部表情に出ちゃうのも全部ぜんぶ可愛かった。
大晴くんのキラキラしたダンスも歌も好きだった。大晴くんを見ているときにしか満たされない心があって、見るたびにそこを満たしてくれるどころか容量を超えて大好きだなー!最高だなー!って思わせてくれた。こんなに大好きで、たくさん期待しすぎてしまっているのに、大晴くんはいつもそれを超えるくらいのものを私たちに見せてくれた。
苦手なことにも向き合って努力すること、ダサくても泥臭くてもたくさん頑張ること、そしてそれが結果につながること、たくさんのひとに愛されるようになること。努力すれば結果が返ってくるし、そうやって頑張っているから周りに応援してくれる人が増える。
この世界がポジティブな方向に繋がっていくようで、いつもネガティブに考えすぎてしまう私は大晴くんに世界の明るいところをたくさん見せてもらった。ただアイドルを応援しているだけなのに、この世界の明るさを信じさせてくれる存在だった。
2019年にクイズ番組でギャグをしていたときは「このジャニーズ誰?邪魔」みたいな一般視聴者の声(それ自体は真っ当な感想だと思います)をよく見かけたけど、2023年にラヴィット!のシーズンレギュラーが終わるときは「福本くん終わっちゃうの寂しい!」というラヴィット視聴者の感想がたくさんあって本当に嬉しかった。あのとき失敗を恐れずギャグをして、いろいろ試行錯誤しながら頑張ってきたから今があるんだね……みたいな壮大な気持ちにさせられた印象的な出来事だった。
大晴くんがよく「太陽」 や「ひまわり」と形容されるのは「大きく晴れる」という素晴らしい名前やメンバーカラーがオレンジだった影響も大きいと思うけれど、大晴くんに対して私みたいな感情を持って見ている人も多かったからじゃないかと思う。大晴くんは世界を明るくしてくれる太陽だった。 ずっと近くにいた小島くんも大晴くんのことをひまわりっ て言っていたんだからすごくない?
もしかしたら「僕は太陽の子ども!」という守谷日和 さんから伝授されたギャグを理由に大晴くんのことを太陽だと思っている人もいるかもしれない。こんな重たいブログを書いている途中でも陽気なギャグが頭によぎるから福本大晴って本当におもしろいアイドルだったなあと思う。こんなアイドルに出逢う季節二度とないよ。*4
つらいこともたくさんあったと思うし、いやなことを言ってくる人もたくさんいたと思う。それでも見えるところではいつも明るくて楽しそうで、ファンに寄り添って前向きな姿勢を見せてくれた。
コロナで春松竹の公演が全中止になってしまった時はめちゃくちゃ悲しそうな顔をしていたけど、同じくとても悲しかった私はそれに救われたところがあった。サマパラが中止になったときの文章もすごく丁寧で、どうしようもないけど悔しいし残念だという気持ちを素直に表現してくれたから私も前向きになれた。
アイドルとは一般的に「人々に元気を与える存在」だと思う。今はいろんなアイドルがいるし、どんな存在に元気をもらえるかなんて人それぞれだから理想の姿がひとつだとは思わない。それでも大晴くんを見ていると「ポジティブでいた方がいいな、元気はあった方がいいな」みたいなことを自然と思えるようになった。他人に良い影響を与えることなんて誰もが簡単に出来ることじゃない。私は大晴くんのことをすごく真っ当にまっすぐなアイドルだと思って見ていた。
バッと前に飛び出てデカい声でよく分からないギャグをやっている姿を見て「この子は何なんだ?大丈夫なのか?」と気になってしまったことが好きになる最初のきっかけだったのに、こんなに大きな感情を抱くようになるなんて思っていなかった。
正直に言ってしまえば他のメンバーみたいに飛び抜けたスキルがあるわけではなかったかもしれないけれど、それでも全部のお仕事に熱心でやる気があるのが伝わってきた。いつも頑張っているのが分かるから応援したくなる。「この子の成長を見たい、応援したい」と思わせることができるのもアイドルの才能のひとつだと思う。
他の人のファンから見たらどう見えていたか分からないけれど、グループを組むから始めたベースも、苦手だと言っていた歌も、ずっと見ていると少しずつ上達しているのがちゃんと分かった。必死に手元を見て弾いていたベースは段々弾きながら動き回れるようになって、表情も付けられるようになって。
歌だって苦手なところを誤魔化さないで丁寧に歌っていて、大晴くんの声がアクセントになってアイドルらしさが増す楽曲もあったと思っている。他のメンバーみんな歌が上手かったから助けられていた部分が大きいけれど、佐野くんが大晴くんの歌声について「甘い、アイドルっぽい」と言ってくれたのが嬉しかった。
グレショーで演出家さんの指導をどんどん吸収して成長していったことも本当に想像以上だった。大晴くんの演技がもっと見たい!なんて応援し始めた頃に思うなんて考えてもいなかったから、人って環境で本当に変わるんだな、自分で限界を決めずに挑戦して努力することが大切なのだと思わせてくれた。
私が応援し始めた2019年と2023年では顔つきも全然違って、見られると人は美しくなるというのは本当なんだなと思った。いつだって可愛いしかっこいいのだけど、より一層輝きが増すな、と思いながら見ているのは楽しかった。ライブの時にカラコン するのも、お肌まっしろにしてぷるぷるのリップを塗るのも気合いが伝わってきて、見た目は勿論だけどその気概が可愛くて、現場を楽しみにしているオタクとしてすごく嬉しかった。
大晴くんはライブのセトリや演出に関わることが増えていたけど、ファンの求めているものや自分たちの見せ方がちゃんと分かっていて、そんなところも好きだった。私は特にドリライ のシャッフルメドレーのセトリが大好きで、人選の考え方に共感できた*5 のが嬉しかったし、自担が見せたいものと私が見たいものが一致していたから謎の心強さがあった。先輩たちのライブDVDを見て勉強しているという話もしていたから、他担の人が大晴くんの選んだ曲や演出に対して天才!!って褒めてくれていると、また大晴くんの努力が実を結んだんだなあと自分のことのように誇らしい気持ちにもなった。
ライブでファンサを頑張ってるところもたくさん見てきた。より多くのファンに応えられるように片手でポーズ作るけど反応して!ってブログに書いてたのも、男性に投げチューしても反応があんまりないんだけど恥ずかしいのかな?!投げチューいらんのかな?!ってラジオで話していたのも可愛かった。
C&Rで、僕が福本〜?って言ったら大晴大好きって言ってください!ってファンに求めて、大晴大好き〜!って言われたら嬉しそうに僕も大好き!って返してくれるところも本当にかわいい。
C&Rで思い出したけど、大晴くんがライブの煽りで「女〜!男〜!」じゃなくて「女性〜!男性〜!」って言うのも好きだったな。意外とこういう小さなところが丁寧で律儀なのも面白い人だなあって思っていた。カラッと明るくて小さなことは気にしない!心臓が強い!ワイパー!みたいなパブリックイメージは間違いではないけど、意外と気にしいで、冷静なリアリストで、いろんなことを考えている人なんだろうな〜というのがファン以外にとても伝わりづらかったのが大晴くんのオタクをしていて悔しいところだった。
生身の人間を偶像化して愛しているなんて気持ち悪いよね、と自分でも思いながらオタクしていたけど、大晴くんはみんなから可愛い!大好き!って言われるのが嬉しそうで、ファンの人は温かいって言ってくれて。みんなの愛情のポジティブなところをまっすぐ受け取ってくれるようで、それがまぶしかった。そういう仕事だというのは分かっている。「アイドル」という仕事が好きで、それを楽しそうに全うしている姿を見せてくれるところが大好きだったし、私はそこに夢を見ていた。
私が大晴くんの活躍をたくさん見れたのも、横山くん、大倉くんのサポートがあったからだ。関ジュに新しいグループを作ること、そのグループのメンバーに大晴くんを選んでくれたことが第一のきっかけだし、私たちの見えないところでもたくさんサポートしてくれていたのだと思う。本当に感謝してもしきれない。
大晴くんがグループに選ばれたのはたくさんの武器*6 を身につけてきた本人自身の戦略と努力の結果だと思う。自分でチャンスを手繰り寄せて、周りに与えてもらった機会を次に繋げていく大晴くんを尊敬していたけど、その努力を評価してくれる大先輩が近くにいてくれたことは本当に心強かった。
私がAぇ! groupを好きになったのは大晴くんがいたからという理由だけではなくて、正門くん、末澤くん、リチャくん、小島くん、佐野くんという才能溢れるメンバーがいて、その6人で見せてくれるものが好きだったからだ。
音楽の才能、歌唱力、ダンススキル、表現力、ユーモアセンス、華、親しみやすさ、男気、愛嬌、カリスマ性、美しさ、可愛らしさ、他にもたくさんアイドルを評価する軸はあるけれど、6人の個性はそれぞれがいろんな方向に飛び出していて、6人集まれば飛び出ている分だけ大きな円になるような、そんなグループだと思っていた。私はその絶妙なバランスが好きだったし、その中にいる大晴くんが好きだった。
大晴くんの周りには全力で応援してくれる先輩、一緒に夢を追いかける最強のメンバー、切磋琢磨し合うジュニアのライバルたち、慕ってくれる後輩、可愛がってくれる共演者さん、たくさん愛してくれるスタッフさんがいた。こんなに恵まれた環境はそうないと思う。だからこそこうなってしまったのが本当に悲しいし、胸が潰されそうになる。多分この気持ちは一生消えない。
それでも大晴くんを応援できた時間が楽しくてしあわせだったことは本当のことだ。たくさんのしあわせをくれてありがとう。世界は明るいのだと信じさせてくれてありがとう。
そう思わせてくれるから大晴くんはすごいアイドルです。すごいアイドルでした。待って自分で書いたのにめっちゃつらい涙出てきた。単なる職業の名前ではなく「偶像」として定義するなら過去形にしなくていいのかな。まだ好きでいても許されるのかな。「盲目お花畑オタク」というのは悪口としてよく言われるし、私も必ずしも良いものだとは思わないけれど、そのアイドルはファンをそれだけ信じさせる強い力を持っているということでもあると思う。
「アイドルは衣食住みたいに生活に必要不可欠なもではないかもしれないけど、好きでいてくれるからには良い影響を与えられる存在になりたい」というようなことを大晴くんは話していたけど、私にとってはそんな存在そのものだったし、衣食住と同じくらい生活に必要なものになっていた。
いつもこちらがもらってばかりで、私が大晴くんのために出来たことなんて何も無かったな。これから先もし何か出来ることがあるなら今までもらった分くらいはお返しさせてほしいよ。こちらにできることなんてもう何もないとしても、どうかご飯食べて元気でいてほしい。*7
私は大晴くんを通して世界の明るさを信じてしまっていたから、今の世界はとても暗くて苦しいのですが、これからそれをどうするかは私の問題です。
あとがき
大晴くんの好きなところ、かわいいところ、愛おしいところ、かっこいいところ、すごいところ、たくさんありすぎて、結局漠然としたことしか書けなくて情けない。このコンビのこういうところが好き!みたいな話もたくさんあるのに、このブログの中ではまとめられなかった。元気があったら改めてメモ程度に書きたいとは思っているけど、私以外にもブログを残してる人はたくさんいるし、X(Twitter )ではリアルタイムで見てきた人の記録がたくさん残っているからそちらを見てください。インスタやTikTok にはもっと可愛い大晴くんのオタクの投稿が見れるはず。結局他力本願でごめん!
5人のAぇ! groupを好きになって後から大晴くんのことを知り、こんなブログに辿り着いて、ここまで読んでくれる人がいるのかは分からないけど、大晴くんがたくさん愛されていたアイドルだったんだよということが少しでも伝わっていればうれしい。
私が書く必要もないほど当たり前のことだとは思うけれど、インターネットの中では過激な言葉ばかりが目立ってしまうし、大好きなんてことはどれだけ書いたって良いよね?
本当はこんな恥ずかしいこと一生書くつもりなくて、自分の中だけで抱えておくつもりだったのだけど、なかったことになってしまうくらいなら残しておきたいなと思って書きました。
最後まで読んでくれてありがとうございます。こんな長い文章で疲れたでしょう。せっかく読んでくれたお礼に縁起物(れんこん)の動画を置いておくので良かったら見てね。
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余談すぎるけど、このブログの名前が「うろこ雲の隙間から」なのはSUPER EIGHTの楽曲「イエローパンジーストリート 」の中の「うろこ雲の隙間から射す光が妙に嬉しくて立ち止まったよ」から引用しています。
オタクのはてブ ロの名前は好きな曲の歌詞から引用するのだと先輩に教えられたのでそれに倣ったのと、大晴くんは太陽だからそれにちょっとだけ関係するような名前にしたかったのです。イエローパンジーストリート 、名曲だよね。サブスクで聴けるようになったのでこういうときに便利!
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